プロディジー対プロディジー
火星に開拓に行ったら原住民のマリリン・マンソンが出てきて仲良く首チョンパしあう楽しい大量虐殺映画「ゴースト・オブ・マーズ」ってのがあった。人間対マリリン・マンソン(喋る言葉はなく全部ウガー)。
俺の尊敬する世界一大好きな気の狂った大金持ちメル・ギブソンの「アポカリプト」には言葉なんか通じない者同士の人間狩りを描いたプロディジー土人対プロディジー土人と言うとんでもないアッパーな素晴らしい映画だった。
野蛮人の横一列かっこいい。どいつもこいつも原哲夫が描いたみたいな男ども、格好は「ポイズン」辺りのプロディジー
以下、残滓。
冒頭から考える事を許さない怒涛の展開に何も考えられない。映画と言うよりドキュメンタリーと感じた。そう感じたのは、現実ってのは自分の力ではどうにもならねー事もあるって描写の連続。頭が痺れる。
予言を吐く少女の登場で
「はっ、これは映画だったんだ」
とわれに返る。すばらしい緩急のつけ方だと思う。
突然真っ白になったりする。視覚効果インテリジェント。
カスバがホドロフスキーみたいだ。現代の劇場でホドロフスキーを観るとは。
土人レイブ毎日開催、ドンギマリの王様、アジりまくる大司祭、心臓抉り出し、首チョンパ、あーすげーやっぱ宗教は土人だよ。もう何が起きてるんだか分からんけど、やりたい事は解るよあっひゃーって感じ。
白人の宗教は辛気臭くって根暗だけど、こう土人宗教いーね。
「マトリックス」のアンプラグド人が地下でやってたユニクロレイブはうそ臭いけど、土人のやけっぱち、らりぱっぱ感が良い。語らずとも染み出てくる「頭おかしいよあんた」感。
滝。かっこよすぎて笑った。
映画が好きな人が作った映画は面白い。
バクを食うのは何だ?土人はモノリスに出会ってから進化してねーとか言いたいのかその辺りの差別的発想がいーね白人。
「アポカリプト」一本で、色々な映画を観たような気になった、不思議な余韻。
ともかく圧倒的にパワフルな映画を観た。
今年は豊作・良作が大量。