「女体渦巻島」

(1960/新東宝/76分/カラー/石井輝男監督/吉田輝雄:大神/天知茂:陳雲竜)
おれの数少ないシネフィル畏友さんたちとシネマヴェーラで適当合流して臨んだ映画はとんでもないものだった。
だって石井輝男が監督で「女体が渦巻いてる島」だよ?ついでに吉田輝雄とのファーストコンタクトだよ?
どんだけ江戸川乱歩の「感触の芸術」が生かされた映画かと思ったら、すっげー普通のヤクザ映画だった。
それはそれで衝撃。キング石井輝男も昔はあんなまともな映画撮ってたのかと感心。
 するっきゃねーダルい映画だったのは、物凄く画面が暗かったから。
 
でも、ラスト付近の吉田輝雄天知茂が何度も交互にアップにする (昔サム・ライミがよくやってたような) カメラとか、最初のアブサンとかはなかなか。
ヒロインが若い頃の三原葉子ですか。そのご鈴木則文監督にとっ捕まって処女ババアの役ばかりやってましたね、プチショック。
吉田輝雄は相変わらず。天知茂扮する陳雲竜は闇があってかっこよかった。