2008ソクブンメモ 2「パンツの穴」(1984)
「パンツの穴」(1984) アジャックス=ジョイパックフィルム(現ヒューマックス)
〜2008/5/31〜6/20までシネマヴェーラで催されてる鈴木則文監督特集のメモです。〜
この映画をネットで調べてはいけない。
という事をおれはよく書いたり、友人にメールしたりするんだけど、それは
「江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間」と「DEAD OR ALIVE -犯罪者」にしか使った事がないのだ。
知ってた?おれは今気付いたけど。
「パンツの穴」が新たにそのリストに加わった。
二次的な情報なんて、実体験じゃないのでその人の心にはまったく突き刺さらないのだ。
人から伝え聞いた「奇形人間」とか「DOA」の話なんてまったく面白くないだろ。そうじゃないか?
観た者同士でしか伝わらないけど、いま映画館でやってるんだから観に行こうじゃないか。
ラスト付近に唐突に起こる超展開に、「パンツの穴」を初めて観る若い友人は椅子から転げ堕ちるほどの神秘体験をしたと言ったとか言わなかったとか。
というか、その箇所だけおぼろげに覚えてたおれですら神秘体験したよ、ホント狂ってるよ。
とにかく、さっき挙げた二本の映画に匹敵するくらい、ぶっ飛んだ事が起きるので観てください。
これは「巻き込まれる」という感覚に近い。出演者もそうだけど、観客も含めて。
おれが気に入ったエピソードはロッカーに忍び込む話。あれなんて江戸川乱歩のエッセンスが込められてる、ソクブン監督も乱歩が好きなんだなー、とか勝手に思った。
あれって純愛だよね。
おれ最近「芋虫」を初めて読んで泣く直前ぐらいに感激したんだけど、すごい純愛なんだよ。
江戸川乱歩って純愛なんだよ。
...健常者はあんまり出てこないけど。最近流行ってるの純愛映画だって(検閲・不許可)
「パンツの穴」は学研の雑誌BOMBで連載されてたもので、読者の投稿を元にマンガにしたものを映画として繋いだもの、という事を映画を見たあとに知った。
て事は、ロッカーのも実話なんですね。あんな事があったのか。○んこで出会い、○んこで結ばれるんだな。良い話だー。
あんなにも下品で、うんこだらけの映画なのに爽やかでした
とは中原昌也さんの言葉です
パンツの穴(113分)今後の上映スケジュール(残り一回)
6/19(thu)
12:55
16:50
20:45